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やー、欲しかったんですよお兄ちゃん。
長女だからね。

ぺトラに行ったのですが、

ラクダの一件で懲りてもう動物には乗るまいと思っていたんです。


そしたら馬乗りのお兄さんにすぐ捕まりました。
しばらく「うーん、ちょっと。。。。」と躊躇っていたら、
道行く他の馬乗りのお兄ちゃんたちが
「こいつマジいいやつだから!」と笑って通り過ぎるのです。
更には彼が
「おいでよ、俺の馬を紹介するから
というのです。


馬を紹介。



気にいった!



という訳で乗っちゃいました。馬。




実際手入れの行き届いた白い馬なのです。
他の馬と比べても明らかに綺麗。


お兄ちゃんの名前はファーディーといいます。
23歳のベドウィン出身で、
とても綺麗な目をしています。

「あんまり時間がないんだよね」と言ったら、



「じゃぁシークレットウェイで行こう!
 早く頂上まで行けるし、ベドウィンのお茶も飲めるよ!」


「…行く。





という訳で観光客には禁止されているらしい
彼らの居住区へ
こっそり行ってしまったのでした。




ビデオも写真も撮っていないけれど、
ぺトラ(岩山に彫った遺跡)の頂上まで行く間の景色は
ものすごく素敵でした。
私の見たものをそっくりそのままハードディスクに落としたいくらい。



ベドウィンのテントで甘いお茶を頂きました。
山のてっぺんはものすごく静かで、
そこかしこでヤギとロバが
めへへへぇ、とか
おえー、とか鳴いていて、
ベドウィンの言葉はものすごく訛ってて、
彼らは独自のリズムで過ごしているのです。



「ここの人生は短いけれど、
 忙しいアンマンの暮らしより
 俺はこっちの方が好きだな。
 今でも戻りたいと思うよ。
 
 マイは何のために生きてるの?
 俺は楽しむために生きてるよ。
 馬とぺトラを俺から奪ったら
 後には何も残らないね。
 特に馬は俺の血みたいなもんなんだ。」


と彼は言います。



ファーディー、確かにアンマンや日本の暮らしは
便利だけど忙しいのかもしれないね。





そのあと思い切り馬で山を走り回って、




観光区域に戻してもらいました。
ここからは一人でエントランスに戻るのです。




そしたら他にもいろいろなベドウィンの人たちに会いました。



「あいつ(ファーディー)に金払った上にキスしたでしょ。
 見たわよ。この携帯で警察に連絡してやるから!」
というお姉ちゃん。


なみ:「見たの?」

彼女:「えぇ、見たわよ。あなたのことなんか信じないわ」

というので、

ガッシャーシャ(嘘つき)!
あなたが私を信じないなら私もあなたのこと信じないわ、
警察に今連絡しなさいよ、ほれほれ、私がかけようか?

とアラビア語でまくし立てました。


そしたら離れて行ったので、

ちょっと悲しい気分で山を降りていきました。




確かにね、お金取って馬やロバやラクダに乗らせて
ついでにその密着度を良いことに悪戯しちゃうようなベドウィン、
沢山いるんですね。
だから彼女の言うこともあながち間違いでは無いのだ。
私がたまたま強運の持ち主だっただけで。


実際その次に道に迷ってるときに会ったロバ乗りのキエフマンくん(22)は
セクハラ兄さんでした。


ネックレス買わない?
きっとあなたに似合うわよ、
と言いながら岩場で2、3人の幼児をあやしていた女の人は
きっと私と同じくらいの年だったんだろうし、


お菓子買ってよ!
ねぇこのお菓子買って!!
としつこく観光客に売り込んでは悪態をついていた少年は
多分6歳くらい。




ファーディーは馬と一緒に居られる自分の仕事が好きみたいだけど、


ここが観光地でなかったら
ここが何の価値も無い岩場だったら
この人たちの暮らしは随分と違ったんだろうな。





私って何でこう、ひねくれてるんだろう。
素直に観光を楽しめばいいのに。







岩のふもとまで降りたらファーディーが待っててくれました。


ジュースをおごってもらい、
彼の友達と三人で彼らの恋人の話や馬の話や生活の話をして、

帰りのバスの時間が迫ってきた時、



「今日旅行者も交えたパーティーがあるんだよ!
 おいでよ!
 宿とバスは俺たちが何とかするから!!」

と熱心に誘われ、



確かにもっと話がしたかったんだけど、



一生懸命断りました。





「マイは何を勉強してるんだ」
と聞かれたので、
「…アラビア語。」
と答えたら
「マジで?!?!?!」
ととてもびっくりしてました。


「俺は大学で勉強したいけど金が無いんだ。
 旅行者から聞き覚えた英語しか喋れないし。
 物売りのベドウィンの人々を見ただろ?
 みな同じ単語しか喋れない。学校に行けないからね。
 これはあなたに似合う、とか、きれいだ、とか、
 安くするよ、とか…
 俺は悲しいよ」


と言いながら寂しそうに笑う彼らでしたが、



日本の大学生よりあなたたちの方がよっぽど自分のこと分かってるだろうし、
ちゃんとした哲学を持ってるよ、ファーディー。
本当に。


次に来るときはもっとちゃんとアラビア語で喋る。
  



「アラビア語を勉強してるなら、
 中東のことも勉強してるだろ?
 テロリストは誰だ?」

とファーディーの友達に言われました。



「それを大学で考えてるの」
といったら、

横でファーディーが
「アメリカだ」
とボソリと呟きました。


すべてのアラブの人々が彼みたいに考えている訳ではないけれど、
彼にとってはアメリカがテロリストなんだなぁ。






ちなみにデンマーク製品不買運動は
シリアのタクシーの中で運動のシールを一度見ただけです。
日本のメディアで見たようにそこかしこでデモやってるわけでは無いようです。
アンマンでもいくつかの大使館通ったけど、平和そのもの。






日本のメディア見てても中東って分からないわ。














アンマンのホテルに着いたら、
フロントのお兄ちゃんが
「あぁそうだ、(昨日部屋がちょっとうるさいって言ってた)君のために
 スィートルーム
用意しといたから」
と言うのです。
俯いてニヤっと笑いながら。

「いいの?!」と慌てる私に
「ここの人間は友達だと思って良いからね」
と言う彼。


ありがとう!!!!



スィートもやっぱりちょっと表の音が聞こえてうるさいけど、



インターネットはやっぱりうまくつながらないけど、



ホテルの皆が「プリーズ」とか言わない中級三ツ星ホテルなので
マジくつろいでアラビア語教わったりしています。

ぺらぺらお喋りは出来ないけれど
なんだか変なアラビア語ばっかり知ってるヤーバーニーヤなみちゃんは
歩くマスコット化してるらしいです。



トレドホテル






今はアンマンのちょうど正午で、
中国産のハウルのDVD見つけたり
(残念ながら普通に日本語で、アラビア語の字幕は無かった)
郵便局で航空便を送るのを拒否されたりしながら
ネットカフェにたどり着き、


これから適当にぶらぶらして、本屋行って、


明日イスラエル入りするために
新聞を読んで
検問に備えて荷物を綺麗に詰めます。




あ、誰か欲しい人います?
アラビア語のダヴィンチ・コード。
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