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今アッバースさんとハニーヤさんが話し合いをしているそうです。


一応説明しよう!
パレスチナには大きな政党が二つあって、
それはファタハとハマース。
アッバースはファタハ出身の大統領であり、
ハニーヤはハマース出身の首相です。

「イスラエルの存在を認めないし、
 武力闘争を止める気もない」というハマースに対し、


「イスラエルの存在を認めよ、
 さもなくば国民投票で国民にその是非を問う」
と求めるアッバースさん。


現時点では「合意できそうよ~」と意外に楽観的な閣僚たち。

怖いのは、
ハマースも内部に色々な組織を抱えていて、
一枚岩でない可能性がある部分。




ハマースって、
最近ぽこっと出てきた無法者の団体のように思われてますが、
結構深い歴史があって、歴史の流れに沿って台頭してきた
ある意味立役者なんですな。




パレスチナは独立宣言を出したことがあります。
国際法の観点から見れば、
パレスチナを独立国家として扱うことも無理ではないのだけれど、
いかんせんパレスチナを国家として承認している国家は
国際社会のマジョリティではないからなぁ。

で、その独立宣言の中で述べられているのは

パレスチナは民族共生国家として誕生すること。

イスラーム教徒であることをその国民の条件としない、
他宗教を排斥しない、
ということですな。




一方でハマースは
イスラエルの存在を否定してるじゃん!
ユダヤ教徒を責めまくってるじゃん!
それってパレスチナ独立宣言と矛盾してね?!
そんな政党を選挙で選んじゃう国民ってどーなのよ?!


ということを当然思いますよね。
ていうか思って下さい。話が続かないからww





そう、矛盾しています。
イスラエルとパレスチナがお互いの存在を認めた
オスロ合意
(1993)にも違反してますね。





何でそんな奴らを支持しちゃうわけ?
パレスチナ人って実はバカ?? 約束破り??

とか言う人、いると思うんですよね~。。。。




じゃぁ、何で人々がハマースを支持するか、
考えてみましょう。


●そもそもハマースとは

ハマースの正式名称は「イスラム抵抗運動」、
その頭文字を取って「ハマース」といいます。
1987年から始まったパレスチナ人の
自然発生的蜂起「インティファーダ」の最中に誕生した組織です。

インティファーダって、「押しのける」とか「払いのける」とか
そういう意味合いを持ってる言葉です。
インティファーダはそもそも超簡単に説明すれば
中東戦争の顛末を見守っていたパレスチナ人が
「アラブ諸国に頼ってたらいつまでたっても祖国に帰れねぇよ!!」
って怒って
自発的に始めた抵抗運動な訳ですが、


ここに熱心に首を突っ込み始めたのがエジプト系イスラーム組織
「ムスリム同胞団」。
「ムスリムの土地が侵されているならば
 それを取り返すのはムスリムの義務だぜ!!!」
という訳ですね。
で、ムスリム同胞団の活動に同調したおっちゃんたちが
パレスチナで「イスラム抵抗運動ハマース」を立ち上げた、と。

で、何だか知らんけど民衆の支持を得ちゃったと。



ムスリム同胞団について語ると授業になっちゃうので
ここでは割愛。





●何で支持を得ちゃうのか

私としては、
三つくらい、大きな理由があると思います。

ひとつめ。

中東戦争でアラブ諸国は全体的に負けを喫している訳ですが、
ここで露呈してしまったのは
「アラブはひとつだ!」
「アラブ人はひとつだ!」
というアラブ・ナショナリズムが実は無力なんでないかい、
という挫折感
ですな。

そこで、宗教という単位で人々をひとつにする方が
簡単じゃないかい、という仮説が立ち、
実践する団体がのさばる隙が出来た訳ですね。



ふたつめ。

イスラームという宗教が弱者に優しい点。
イスラームを掲げて活動する団体は、
病院建てたり学校建てたり喜捨したりして
とにかく民衆の生活を支えていきます。
ファタハだってそうだったけど、今は汚職のイメージがつきすぎなんだよね。

ハマースによって生活が成り立ってる人々も居るわけ。



みっつめ。

ファタハの政治であまり進展が起こらなかったことへの倦怠感
「ハマースにやらせてみようぜ」
という訳ですよ。

電通に通ってるパレスチナ人のSさんもそう言ってたー。

日本で「民主にやらせてみようぜ」って言う人居るでしょ。
あれと同じ。



ま、そんな感じです。









じゃぁ基本知識を述べたところで
そろそろ今回のアジェンダに戻りましょうかー。






●ハマースは変わるか

「ムスリムの土地が侵されている」という考え方をベースにするハマース。
「イスラエルを認めよ」という要求は
このベースを揺さぶります。

だって、
「イスラエルはムスリムの土地を侵してないよ」
って認めたら、
いったい他に何がムスリムの土地を侵しているというの?
イスラエルと、それを支援しているアメリカ。
これが大きな二本柱なのに。

だから、「イスラエルの存在を認めよ」というのは
「お前の理念、ぶっちゃけ存在意義ないんだけど」
って言うようなもんだと思うんですよねー。

だから、かなり議論を要すると思うのですよ。



ハマースが学校建てたりしてる、って言いましたね。
つまり、ハマースにはいくつもの部門があって、
軍事だの、政治だの、色々に分かれています。

政治側は合意による利益を見込んで折れるかもしれない。
でも理念にストイックな軍事側は付いて来ません。
これが、私が冒頭で「一枚岩じゃない」と言ったのはこれが理由。

カリスマ的な代表者が居ないから、
政治部門が軍事部門を押さえきれるかどうかが未知数。
だから、今回合意が出来たとしても
根本から変わるのは難しいってこと。



じゃぁ、変えるためにはどうしてやればいいんでしょうね
ということを私なりに考えてみるなら、




人々の生活水準を上げること。


人々の受けている不条理を

国際的に権威ある存在が

きちんと代弁してあげること。




これを伴って初めて、
今アッバースさんとハニーヤさんが話し合っている合意が
現実味を帯びてくる。



時間がかかります。
問題も山積。



でも、
人々がハマースを支持する大きな理由のひとつに
「だって、ハマースが私たちの生活助けてくれるんだもん」
っていうものが入っている以上、
これを落としてしまっては
ハマースの理念は変質しない訳。


更に、
「だって、
 ハマースが私たちの怒りを代弁してくれるんだもん」

っていう要素を減らしてあげなくてはなりません。
これを落としてしまっては
ハマースの軍事活動の必要性が減らない訳。





私に言わせれば、
孤立感や貧困が、
人々を極端な宗教理念へと駆り立てるんです。




で、孤立感や貧困を何とかしてあげることで、
各国は紛争の解決に一役買うことができるんです。



私が見れば
EUは頑張ってるけど
パレスチナ政府への支援を凍結してしまったのがNG。




日本、あんまり頑張ってないから!!
まだ足りないから!!







いやー、ここは私が頑張るしか(なんちゃって)


ま、そんな使命感、ぶっちゃけ持ちません。
これは自分のためにやってることだから。





長くなりましたが、
かわさんのコメントを特にお待ちしています(笑)。
読んでいただけるかなぁ…

前回いただいたコメントに総て応えられた訳じゃないんですけど、

「宗教」で片付けるという方法を取らない代わりに
その下の「何か」を問い続けて生きるやり方を出来る限り貫きながら、
問い続ける余裕のない人に発信し続けて色々な反応を受け取って、
自分自身の視野を増やして勉強させてもらうことが、
私のマイブームです(笑)。
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