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2006.08.02 結婚
ある休日の午後。
忙しいけどそこそこに親ばかなお父さんと
周囲が呆れるほど活動的過ぎる大学生の娘が
一週間ぶりに顔を合わせましたとさ。


お父さんはスポーツ系放送会社の東京支社長。
休日は専らテレビをつけて番組チェックをしている
どちらかというとお仕事パパさんで、

娘の方は今月の末に留学を控えていて、
CNNでレバノン情勢をチェックしていたのに
父親がリビングに入ってきたものだから、
チャンネルを譲って今度は新聞を熱心に読んでいました。





最近、次女の方は家に帰ってきません。
彼女は家に居るより彼氏と過ごしている方が幸せだからです。
結婚を視野に入れています。




お父さん、思いついたように長女に話しかけました。








パパさん:「最近次女は帰ってきませんなぁ」


長女:「そうだね」


パパさん:「心配じゃないの?」


長女:「まぁ、死にゃしないでしょ。
    中東に留学する私よりは大丈夫だと思うよ」
   (新聞から目を離さない)




パパさん:「……そうでっか。」







この人は中途半端に大阪弁を用います。






パパさん:「マイさんは拓郎くんと結婚しないんですか?」



長女ことマイさん:「しないね」(断言)



パパさん:「えっ、あんなに良い青年なのに?」(パパびっくり)



マイさん:「えっ、良い青年なのアレって??」(おいおい)



パパさん:「もったいないと思うけどなぁ…
      彼はなかなか人懐っこいし、
      誠実で信用出来る感じだと思うよ」
      (ちょっとうろたえる)





おいおい、見合いを勧める父親じゃないんだから。
普通逆じゃないの、説得するのは。






誤解を招いてはいけないと思い、
マイさんは新聞から顔を上げて補足説明をしました。






マイさん:「だってさぁ、
      何かトラブルが無い限り
      この先ずっと依存しあって一緒に暮らす訳でしょ?」





パパさん:「まぁそうなりますなぁ」






マイさん:「だったら先ず稼ぎだよね。
      男なんて、
      社会に出てみないとどう化けるか分かんないじゃん。」





パパさん:「恐ろしいほど現実的ですな」






マイさん:「だから彼が社会に出てみないとなんとも言えないね。
      その上、彼これから院に行くんだよ?
      そんな奴と結婚なんか考えられませんよ」






パパさん:「うむ、我が娘ながらなかなか打算的です」





お褒めの言葉をどうも。








そんな長女は昨日、
拓郎君と別れることを決め、
手紙を書いて届けました。




彼がどうも私の留学に関して
真摯に向き合っていない気がして
この数ヶ月悩みに悩んできたからです。




マイさんの胸の中には
5月ごろ彼が放った
「今このタイミングで向こうに行くなんて訳分からない」
の一言が深く刺さっていました。

あぁ、この人、私の人生の観衆でしかないんだ、と。







ジコセキニンという言葉が流行る世の中ですが
完全なる自己の責任において出来ることなんて
本当に限られているのです。
恋愛だって両家が絡み、
留学だって恋人が絡んで然るべきものなのです。





だから私は一番に、君に言って欲しかった。





「そんな危ないところに君を行かせたくない、行くな」

と。



そうやって恋人として向き合ってくれないような彼氏は
要りません。
私の心が病むだけです。









昨夜、関西大会の議長マニュアルと格闘していた私の携帯に、
電話がかかってきました。

携帯には
私が「別れて下さい」と
最後通牒を渡してきたばかりの彼の名前が表示されていて、




余裕ぶって応対してやる、と心に決め、
コップ一杯の水を飲み、ベッドに寝転がって、
着信ボタンを押しました。







なみ:「…こんばんわ。」



拓郎:「こんばんわ。」



なみ:「今どこにいるの?」



拓郎:「何か期待してんの?(前記事参照)」



なみ:「別に。テスト前だからお友達と勉強してるかなと思って」







なみ:「…手紙、読んだ?」




拓郎:「…読んだ。」




なみ:「どーよ」




拓郎:「どうって…





    晴天の霹靂だった。」








なみ:「あらそう。」







なみ:「私の留学についてはどうなの?」





拓郎:「…意図的に無関心を装ってたよ」





なみ:「何で?」





拓郎:「…止めるのは見苦しくて嫌だったから」





なみ:「止める気、あんの?」










拓郎:「…そんな銃弾が飛び交うようなところ、
    行かせたいと思うわけねぇだろ。

    力で押さえつけてやりてぇよ」











…あぁ、やっと言ったよ、この人。

あと3週間で出発だというのに。
遅すぎます。










というわけで
深夜2時ごろ、ミニクーパーで10キロの距離を飛ばし、
拓郎君の家に行き、


車の中できちんと話して、


やっと一段落です。
あー、やっとすっきりした。







なみ:「実際問題、一年待つ気あるの?」



拓郎:「ん~……




    分からん。」




なみ:「あ~ぁ、私アラブ人と恋に落ちてみるの夢だったんだけどな」




拓郎:「…すれば?(笑)
    どうせ浮気で終わるんだから。
    人生経験増やして来いよ(笑)」







何ですかその余裕は。
むかつくんですけど。













でもまぁ、






確かにいつも、気が浮ついただけで終わっちゃうからね。
気分だけの浮気で。










もし、このまま関係が続いていって、
君の稼ぎが良くなったら
しょうがないから結婚してあげる。




だから、私が向こうで土まみれ泥まみれになってる間、
君も汗まみれ数字まみれになって
院で勉強して下さい。
きちんと学問をモノにして、納得するまでやって。


その分社会に出るのが遅くなっても、
稼ぎが良くなる日が遠くなっても、
いつか出る結果を信じて、今は応援するから。






やっと人と関わる気になってきました。
溜まったメールを返そう。






あー、長くなりましたが今日のオチ。





拓郎:「君がそんなところに留学するって言うから」


なみ:「何よ」


拓郎:「GPSのついた首輪でも

   買い与えようと思った。」








あのー、


まぁGPSは理系らしさを加味するとまだ良いとして、
首輪である必要性に疑問を呈したくなるのは私だけでしょうか。
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