上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
先の記事で
カランディア・チェックポイントの混雑について
書きましたが、




ホント、今日のは酷かった。


qalandia.jpg


ランプつきの金属回転扉。
一人ずつ、手で押して中に入ります。
ランプが青に変わったらロック解除のサイン。



カランディアには
この扉が二重に設置されていて、

そこを通過した後
荷物をX線検査機にかけ、
金属探知機ゲートを通り、
分厚い窓越しに
イスラエル兵にパスポートもしくはIDと証明書を見せて、

もう2回金属回転扉を通り、
外に出るのです。









まず、最初の扉からして大混雑。
15分以上閉まり続けている金属回転扉のせいで、
皆超イライラしてる。

赤ちゃんはぐずり始めるし、
皆仕事先に電話して遅刻の弁解をするし、
家族に事情を説明したりして。



で、ついに金属回転扉のランプが
赤から青に変わり、
動き始めた瞬間、


何十人もの人々がこの扉に殺到。
我先にと押し問答。


箱を抱えて扉を回した私は
不注意にも右足首を扉の下部にはさんでしまい、


後ろから殺到する人々の勢いで
足が挟まったまま抜けず、


目の前が真っ白になるような痛みを味わいました。
痣で済んだから良かったけど。






次、2つ目の金属回転扉も
なかなか動き始めず、
4つの回転扉をそれぞれ30人ずつ位で取り囲んで、
わぁわぁ騒ぎながら待っているのです。






びっこをひきひき
並木もその群集に加わった訳ですが、





ときたま扉のランプが青に変わって
回り始めると、
皆目の色を変えて扉に殺到して。

一人ずつしか入れない扉に
一度に4人詰まろうとしたりするもんだから、
ますます動けなくて、
そしてすぐまたランプが赤に変わる。



「一人ずつだって言ってんだろ!」


「だって、30分以上もここで立って待ってるのよ!
 何で私が先に行っちゃいけないの!」


「皆30分以上待ってるんだよ!!」


「何であの扉に4人も詰まってるんだ、
 まったくおめでたいやつらだよ!」





などなど、
お互いを罵倒する言葉が沢山聞こえてきて、





そこへ更に
スピーカーから大音量で流れるヘブライ語の
イスラエル兵からの命令の声が加わるのです。



「下がれ!」

「IDを見せなさい!」

「もう一度金属探知機を通れ!」

「その書類じゃここは通れないから戻りなさい!」







こんなに人間性の感じられない場所、
私は他に知らないよ。









一触即発の空気に囲まれながら、


プリーモ・レーヴィーの
「溺れるものと救われるもの」や
誰だったかの
「アウシュヴィッツの回教徒」を思い出して、



こういう極限な環境で人間性を保つというのは
一体どうすれば出来る業なのか、という問いや、



こういう状況に身を置かない人々は
とかく人間性ばかり主張してしまいがちなことととか、



じゃぁ非常に現実的なことを主張するならば
結局一体何を救うことができるのか、ということも、





右足の痛みに歯を食いしばりつつ
色々考えるのですけれど、






心に湧いて来るのは
虚無感ばかりなのです。








私はその気になればescapeすることが出来る存在だし、
イスラエル兵も外国人に対しては態度が変わります。





だからこそ更に悔しくて、

とりあえずパスポートチェックの時に
「大荷物持って待ってる人たちが居るんだから
 別のドアも開けて下さい」
とガラス窓にへばり付いて再三主張し、

彼らは肩をすくめてボタンを押し
ドアを開けたけれど、






私は自分の立場を今後どうやって使ったらいいんだろう。
足だけでなく、頭も痛みます。






karandia.jpg

ある日のカランディア
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://janiksenpoika.blog40.fc2.com/tb.php/611-73da6df2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。