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今日は子供らとラーマッラーへ出かけて来ました。



ビール・ゼイトからタクシーを拾い、
3.5シェケル払って「急いでるんだよね」と言ったところ、

「俺の顔に見覚えはないか?」
と運転手は言う。





マイ:「無いね」(きっぱり)



運転手:「いやー、前に会ったでしょ!
     前も君はこの車に乗ったよ!」



マイ:「あ、そう? 
    ごめん忘れた(きっぱり)」



運転手:「んで、韓国からだっけ?」



マイ:「(ホントに会ったんかいと思いつつ)
    ちげーよ日本だよ」







そんな会話から始まって、
まぁいつものごとくジョークをかまして相手を笑わせ、
身の上話をして、
「君は早口でよくもまぁ喋るねぇ…」と賞賛の言葉を頂き、



そのうち宗教話に突入。









運転手:「君はムスリム? キリスト教徒?」




マイ:「……仏教徒。」








とりあえず知らない人には
「仏教徒なんだよ」と答えているなみちゃんです。
この方がトラブルが少ないから。
「無宗教です」と言った瞬間に入信を勧められたりするし。







運転手:「あ、そう。
     で、仏教の神の名前は何ていうの?」










あぁ、雲行きが怪しい。




ちなみにイスラム・ユダヤ・キリスト教は一神教なので
神は「the God」しか存在しません。






マイ:「……あのね、
    私は大学でイスラームを勉強したから
    あなたたちにとってはこれが
    ハラーム(正しくないこと)だっていうのは
    分かるんだけど、、
    例えば日本には八百万の神が居るんだよ」










と言った瞬間に運転手激怒。









運転手:「それは

    間違っている!!!!!!」








あー久々に来た、こういうの。
11月の頭に一回あったけど。






マイ:「…あんたたちにとってはね。
    でも私たちにとってはこれで正しいんだよ」




運転手:「君たちは間違っているよ!
     神は一つしかありえないんだ!
     大体なんだ、モノに神が宿るだなんてハラームだ!
     例えば車に神が宿るか?
     いいや、それは間違いだ!
     それなのに何だ、像なんか拝んで!
     聞きなさい、
     人間がモノを使うことが出来るのは
     モノに神が宿っていないからだろう!
     全てのものは神によって作られたんだ!
     何で君たちはそれを分からないんだい?!」




マイ:「世界にはあんたの知らない宗教や文化があるんだよ」




運転手:「いいや、間違っている!
     俺が教えてやる! 正してやるんだ!
     それは俺が君たちを愛そうとしているからだよ!」



マイ:「愛してるんだったら、なんで尊重しないの?
    私は全ての人々を尊重したいと思うよ。
    世の中には色々な人がいて、
    色々な考え方があるでしょ!
    見なさい、これが世界なのよ!」



運転手:「いいや、違う!
     間違っている!」








というような押し問答を10分ほど続けましたが、
何言っても暖簾に腕押し。
「君は間違っている」と1分に5回は言われる時間が続いたら
誰だってキレるでしょうよ。









とうとうなみちゃんキレる。
いつになくマジ切れ。






マイ:「もう止めてよ!
    あんた、口では『君たちを愛してる』とは言うけど
    なんで私たちの信念の重みを理解する姿勢が無いの?
    あんたの世界はホント狭いわ!
    誰がそんな押し付けがましいことに共感するのさ!
    狂ってるわ!
    あんたは何も知らない!!」




並木、
日本語だと意見が合わなくても
「そうだね~」「なるほど~」とかヘラヘラして流すけど、
アラビア語では常に言いたいことを100%言い切りますから。
特に罵倒言葉に長けてますから。
これが火に油を注ぐ。





運転手:「何だと!
     俺が何も知らないっていうのか!」




マイ:「そーよ!! その通り!!!!
    あんたの世界はホントに狭い!!」




運転手:「マイ、聞きなさい。
     君は本当に間違って……」




マイ:「もー話したくない。
    ってゆーか足の方がお留守なんじゃない?
    私たち急いでるの。ほら進め!!!!!!!
    さっさと行け!!!! ヤッラ!!!!!!」




運転手:「聞きなさい!」




マイ:「お前が聞けよ!!! いい加減にしろ!
    ていうか下ろせ!!!!!
    お前の車なんか乗りたくねぇよ!!!!!!」




運転手:「いいや下ろさない、
     聞きなさい!!!!!!」




マイ:「これ以上何を話すっていうの!
    あんたが私の話を聞かないのに、
    これ以上何を話せるっていうの!
    口を閉じなさい!!!!!!
    黙れ!!!!
    さっさと行け!!!!!!!!!!
    行けよ!!」




運転手:「ヤー、マイ……」




マイ:「ていうかこれ以上あんたとアラビア語喋りたくないし!
    これから英語で喋るから。
    英語で喋ってくれる?!」    






車の中で絶叫して罵り合う私と運転手。
助手席に居合わせた男と
私の両側に居る子供らがオロオロ。





たどたどしい英語で
イスラームの説明を基礎から試みる運転手。

本当に彼はそれを信じていて、
だからこそ私の
「英語で喋れ」なんて大人気ない意地悪にも誠実に応じているんだって
それは分かるんだけど、








バックミラーに映る運転手の目を思い切り睨み付けながら、
悔しくて悔しくて
気がつけば目から涙がぼろぼろ。








世界はこんなに広いのに、
私たちが知らないことは沢山あるのに、
それらを「間違いだ」と否定することでしか認識できないのは
私にとって本当に避けたいことだ。



だから私は
「そういうあり方もあるんだね」
って思うことからいつも始めるけれど、








私こそ肝に銘じるべきなのです、本当は。
こうやって信念と信念がぶつかり合う、
これが世界だ、って。
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