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日中は大分暖かくなってきたこの頃。
アーモンドの花も咲き始め、春到来です。




その代わり、


春一番が吹き荒れ、




が飛び回るようになりました。






次々に飛来する蚊をシャッと握り殺すなみちゃんですが、
あと2、3ヶ月もすれば歯が立たなくなるものと思われます。
何せいっぱいいるからね!
今のうちからベープマット炊いておこう。








さて、なみちゃんのアパートからは
ユダヤ人入植地の家々が見えます。



nyuusyokuchi1.jpg




何、見えないって?
山の上に白いつぶつぶが乗ってるんですけど、それが家。
渓谷を挟んで遠くにあります。
肉眼だと余裕で分かるんだけど、やっぱカメラは難しいね。。。






今日も予定がすっからかんだったので、



「よし、入植地まで歩こう!」



と思って、裸足にスニーカーを突っかけて、
500円くらいで買ったウインドブレーカー着て出かけました。







まずはうちのビール・ゼイト村から徒歩で20分ほどのところにある
アターラ検問所へ。



前回アターラを車で通ったときは
ユダヤ人兵士に「犬!」と叫びたくなるような目にあった並木ですが、
過去記事参照
今日はどうでしょう。どきどき。




nyuusyokuchi2.jpg


本日のアターラ検問所の混雑具合。うーん、意外に普通だ。






車の横をすり抜け、
兵士のところへ歩いていく並木。


kenmon4.jpg


前も乗っけたけど、検問はこんな感じの場所です。






一人の兵士が車をチェックしているところに歩いていって、
「Can I go through?」
と訊くと、
「Yes, please」
のお答え。

彼の場合はパレスチナ人のIDカードチェックも
受け取りもせずに一目見るだけだったし、
今日はユルそうです。



「! תןדה」(Toda,ありがとう)



と言って歩き出したのも束の間。
反対車線側に居た別の兵士が何やら叫んで手招きをしてるのが目の端に映ったよ。
何勝手に通り抜けてんだ、チェック終わってないぞ!という感じ。




行って良いって言われたもん!!!!




ていうかヘブライ語で全部通そうとするその態度が気に食わん。
シカト決定。







というわけで
「まさかそれって私に話しかけてないよね」
という態度で横を通過しようとする並木。






そんな私を彼は止めにかかり、また何か叫ぶ。



兵士くん:「◎Θεζ⊿†!!!!!」


なみ:「?אני……」(ani, 私?)


兵士くん:「◎Θεζ⊿†!!!!!」(ちょいちょい)←指で手招き


なみ:「……סליחה(slikha, すみません)、could you speak in English?」


兵士くん:「ζΠΣψⅣ‡∵∩∈!!!!! β∂√≫!!」(右手を出して何か要求する)








パスポート出せって言う訳ですね。





でもその態度、気に食わねぇんだよ!!!!!!
一昨日きやがれっ。





なみ:「Oh, don't you have English service here?
    So how do you communicate with Palestinian people!」(笑)


兵士くん:「νδÅ≒!」




なんてやってたら慌てて他の兵士が駆けつけてきました。




兵士くん2:「What is your problem?」


なみ:「I don't understand what he wants」(笑)


兵士くん2:「Do you have passport?」


なみ:「I left it in my flat」


兵士くん2:「Are you working in Ramallah?」


なみ:「No. I'm just a student in Birzeit University.
    Can I go now?」


兵士くん2:「O.K. 」





というやり取りの後に彼の口からさらりと出た訛りの無いアラビア語を
なみちゃんはしっかり聞いたぞ。



「تفضلي」(tafaDDali, どうぞ)






……アラビア語喋るんじゃん!
ドルーズかイスラエリ・アラブと見たぞ。
紳士的だったし、この兄ちゃん気に入った。




今度から検問でアラビア語喋っても意外に大丈夫かもしれないなぁ。








なんて思いながら、入植地へ続く舗装道路へ解き放たれた並木。
さぁ、歩くぞ!





nyuusyokuchi3.jpg


目指すはハラミーシュ入植地のはずれのあたり。
左へずんずん進みます。












nyuusyokuchi4.jpg


目指すは中央右の山の向こう側の入植地。まだ見えません。






nyuusyokuchi5.jpg


道の左側はWadi(渓谷)。
足を踏み外したらどこまででも転げ落ちそうw







歩いて、



nyuusyokuchi7.jpg




歩いて、



nyuusyokuchi6.jpg





山を越えて、



nyuusyokuchi6.jpg





1.5時間後。

やっと到着!


nyuusyokuchi6.jpg





これが、うちの村から一番近い入植地のはずれの家々です。





入植地に入るにも色々IDの関係がありそうなので、
突入は次回に取っておくことにします。
ユダヤ人の友達に入り方を訊いておこ。



さーて、帰るかぁ。


nyuusyokuchi6.jpg




遠っっw
また1.5h歩くのね。




nyuusyokuchi6.jpg



イスラエルのエゲットバスが入植地まで人を運び、
その後ろをパレスチナナンバーのトラックが走ってます。
ま、こんな感じなんですよ。エルサレムとかでも。
爆弾なんか積んでませんよw








通り過ぎる車が全部クラクション鳴らしてくの。
あのね、ヒッチハイクじゃないですからwwww






そうこうして歩いているうちに、
カリフラワーを荷台に積んだトラックがなみちゃんの前方に止まりました。



運転してるのはパレスチナ人の兄ちゃん。
「乗れ!!!」
「いやいいから」
という押し問答を繰り返した結果、


結局乗ってしまいました。







そのままトラックの助手席に座って検問所に突入し、
徒歩で越えてったのに何故かカリフラワー輸送トラックの助手席に座って帰ってきた日本娘を見て目を丸くする
さっきの兵士くんたちの顔を見てちょっと笑ってしまい、






そのままビールゼイトまで送ってもらいました。






が、






この運転手、セクハラ男だった!!





運ちゃん:「俺、まだ結婚してないんだよね」


なみ:「あ、そ。」(来るぞ、と思いつつ)


運ちゃん:「君んち訪ねてもいい?」


なみ:「なんで? それっておかしくない?」


運ちゃん:「君んちで君と一緒に寝るんだよ」


なみ:「一体何考えてんの? アラブ社会ではそんなの普通じゃないでしょ!」


運ちゃん:「いいじゃん、それともまだ君は男を知らないっていうのかい?」


なみ:「終わりにしなさい! もう話したくないわ、変態! 私、婚約してるのよ!」


運ちゃん:「それはおめでとう! そうか、婚約かぁ……
      で、どこ住んでんの? お茶でも飲ませてよ。」


なみ:「うーん、村の下のほう。でもココで下ろして。」


運ちゃん:「下のほう、って、具体的にはどこ?」


なみ:「あのね、パレスチナ人の女の子と住んでるの。
    彼女、男に家の場所知られたくないと思うんだよね。
    まず女の子の家に男が入るなんて変でしょ。
    ここで下ろして下さい。ほら!」


運転手:「…………。」(車を止める)


なみ:「んじゃね、ありがとう」(ドアを開けつつ)


運転手:「君の電話番号は?」


なみ:「電話持ってないのっ、急いでるからごめんねっっ」(ドア閉める)






話に聞けば、旅行者の女の子が車やバスで体を触られたりする被害なんかもあるみたい。
今回の車の場合は14歳の男の子も同乗してるから、こっちが折れて乗っちゃったんだけど、
車もある意味密室だからなぁ。




今回は手を握られたりセクハラ発言程度で済んだんだけど、
もうヒッチハイクはし~ないっっと。








という訳で、入植地とパレスチナの村の距離なんかを実感するべく
一時間半歩いた並木でした。
ここの場合、車だと20分。




西岸の大都市・ヘブロンだと、
ホント、ユダヤ人入植地とパレスチナ人街が隣り合ったりしてる。
昨日BBCでヘブロンの実情を取材したテープが流れてたけど、
ヘブロンでは双方の衝突が絶えないんです。
過去記事参照)




紛争ってものは双方がお互いの姿を誤解するところから始まりやすいもんですが、


隣り合ってれば良いってもんじゃないし、
距離があいてれば良いってもんでもない。


平和構築、信頼醸成には色々なアプローチがありますが、
「共通利益」ってもんが鍵だというのが私の卒論のスタンス。
車で20分離れたこの村と入植地の間には、
今のところは「治安」を理由にした、
検問の形を取っている、
一方的で強制的な関係しか存在しないんですねー。






共生とはいとむつかしきかな。
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