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先週の金曜日のことです。




レバノンのアイドル養成番組、「スター・アカデミー」が
今期最終回を迎えました。

私はそれを、

ご近所の5人兄弟のお家で
ちっちゃなテレビを凝視しながら見守っていた訳です。





この「スター・アカデミー」ですが、
アラブ諸国から集めてきた20人ほどの若者を共同生活させて
歌やダンス、歩き方を仕込み、


毎週金曜日の番組内で発表させ、
投票を行って人気の無い者を落としていき、


最終的に勝ち上がった一人をデビューさせるという企画で、
アイデア自体はフランス発です。







マイ:「ねぇクロウェ、ぶっちゃけどうなのスター・アカデミー」


クロウェ:「もう6期目だから、ちょっとねぇ……
      そろそろマンネリ?」



↑うちのフランス人ルームメイト





フランスでは6年目を終えたところ。
レバノンでは4年目を終えたところです。






しかしフランス版とレバノン版の違いと言えば、





レバノン版のスター候補者は
アラブ世界中から募られる、

ということなのだ!!!




という訳で去年は候補者の中にパレスチナ人も混じってました。
今年は居なかったけど。






先週金曜日の最終選考にはイラク娘とチュニジア娘、
エジプト男とレバノン男の4人が残っていまして、





なみ:「で、誰が勝つと思う?」


アリージュ:「断然このイラクっ子シャダよ!!」


アハマド:「僕はエジプトのムハンマドだね」


アリージュ:「あら、彼は二番よ二番」


↑うちのお向かいの子どもらとの会話








そんな会話をしつつも子どもたちはテレビ画面に釘付け。
どれくらい人気があるのかと言えば
どこの家庭でも金曜日の夜はテレビにレバノン放送が映ってて、
子どもらや若者はソファーに陣取りながら眺めているくらい。


更に言えば
私が難民キャンプで音楽を教えていたら
いきなり子どもらが

「イーイーイーイー
 エーエーエーエー
 アーアーアーアー
 オーオーオーオー
 ウーウーウーウー」


とか滅茶苦茶な音階でやりだすので、
「どこでそんなの覚えたの!!!!!!」
と訊けば、

「スター・アカーデミー!!!」

と元気な声で返されるくらいです。
いやーテレビの力、恐るべし。







そんな国民的番組で勝ち上がったのはイラク娘。


BBCニュースはこちら、彼女の写真入り




イラクっ子たちは宗派を問わず
空に向けて銃を連射してお祝いしたみたいです。


「ちょ、そんな、撃つのかよ!!」
と思われるかもしれませんが、
殉教者が出たりお祭の度に発砲しているのを見ている私的には
どんな感じなのかってのはよく分かりますw
もうそろそろ銃声に怯まなくなってきたもんwwww









どんなに血の沼に沈んでいても、
どんなに毎日苦しめられていても、





こういう、文化的な何かが
ふっと緊張の切れ間を創ります。
台風の目みたいね。







イラクやパレスチナでの、

ペットの小鳥の歌声。
仕事の合間の甘いお茶。
エジプト訛りのドラマを見ながらの談笑。
昨日知り合った、気の合うあの人からの電話。


そういうものはなかなか、
遠いところに居る人には届きませんけれど、
確実に存在しています。









ところで一方、同じく芸能ニュースになりますが、



現在イスラエルでは
「Miss Israel」の選考が進んでいます。



要は「国民的美少女コンテスト」ですか?
日本で言えば。




このコンテストに、
ドルーズ村出身の17歳の女の子が出場しました。
アンジェリーナという名前を自分につけて。




ドルーズというのは、
多民族で構成されているイスラエルの中でも
一番難しい立場に立たされている民族の一つであると言えて、


イスラエル人からは「アラブ人」だと見なされつつも
自分たちでは「アラブ人」とは思っておらず、

イスラーム教徒からは「イスラームの一部だ」と言われつつも
自分たちでは「イスラームとは別モンだ!」と主張している、



ちょっと一風変わったお人がたです。
イスラエルの中で差別を受けていますが、
兵役をこなすなど、社会に多大なる貢献をしている人々です。






でアンジェリーナちゃん、
なんと最終選考10人まで残ったんですけど、




周囲のドルーズの村からのブーイングが激しくて
悪戯電話や罵りは日常茶飯事。
自分の住んでいる村を歩けなくなってしまったのでした。


ドルーズの文化で言えば、

「女性が自分を外へ曝すことは恥だ」

ということなのです。




彼女のお母さんは
「この子はドルーズを代表してるわけじゃないの。
 自分を代表しているのよ」

とコメントしていますが、




本当にその通りだと思います。

ニュースはこちら






私は
私を取り囲む環境が私に敵対しているなんて思ったこと、
一度もありません。

私はあんまり人との間に波風を立てずに生きてきたし、

今私がやってることを
「アホだ」と言う人は日本中に大勢いるだろうけど、
まだそんな大群にはお目にかかってないし。



だから偉そうな事は言えませんが、


ドルーズ社会に身を置きながらも
アンジェリーナのことを止めなかった彼女のお母さんの決断は
私に言わせれば極上。


私も見習いたいものです。

その前に、
例え私の子どもが突飛なことを言い出したとしても、
(私の遺伝子が入っていたら100%何か言い出すに違いない)

自信を持って
「やりたいことやれ! 
 世間に一泡吹かせるまで帰ってくるんじゃねぇぞ」

と返してやれるように、

自分も色々ぶつかってみないとね(笑)。
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