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私のルームメイトの一人に、





お茶目な金髪のおねえさん、ユディットが居ます。
ドイツ北部出身で、
Peace and Conflict Studiesを専攻している大学院の学生。




彼女はとても女性的でありながらもたくましくて、
ホントに「おねえさん」って感じ。
4人暮らしのメンバーの中で常に世話役です。



ちなみにスペインのヴィオレッタは次女。
いつも自然に気を使って雰囲気を作っています。
フランスのクロウェと日本のマイはその下で
いつも好きなようにふざけて変な言い争いをしていますw






若草物語?w










というお話はさておき、
今回は長女ユディットのお話。







彼女は見事なブロンド・ストレートの髪を持っています。
それは彼女の自慢の髪で、
深い海の色をした彼女の目と相まって
知的で柔らかい雰囲気を作り上げているのですが、






その髪をきっかけにして
事件が起こりました。









それは私がプレゼン準備であたふたしていた水曜日の午後のこと。







買い物に出かけたユディットとヴィオレッタは、
うちの前にある男子校から出てきた
10代後半の男子学生の集団下校に出くわしてしまい、





その、この土地の人の髪とはかけ離れた
透き通るような金髪ゆえに、
散々からかわれてしまうこととなりました。




貧しい英語の語彙しか持たない彼ら学生たちは
15人ほどで彼女たちを取り囲み
「Fu*k!」だの何だの、
映画やテレビ番組で覚えた単語を駆使して
悪態をつきまくってからかい、
彼女たちに飛びかかるマネすらしたのですが、


その団体を何とかやり過ごした彼女たちに
また別の団体から数人の男が近づいてきて、
彼女たちをナンパし始めたのです。






何もかも嫌になったユディットはヒステリーを起こして叫び、
一目散に家に帰ってきました。







部屋でこっそり涙を流しているユディットを見て
私とヴィオレッタはオムレツなんかを作りながら





なみ:「あらヴィオレッタ、また帰り道に卵ぶつけて壊したの?」



ヴィ:「うーん……これは私がやったんじゃないのよね…」



なみ:「あらまぁ。
    どうせなら卵ぶつけてやりゃ良かったのよ(笑)
    私ならそうするわ」




ヴィ:「次はそうすると思う(笑)」



なみ:「もしくはー、カラテで倒す!!! えいっ!」
    (カラテのマネ)








なんて話していたら、
少し落ち着いたユディットが部屋から出てきて、



「あら、マイはカラテなんて出来たっけ?(笑)」



なんて言いながら冗談に参加し始めたのでした。
そしてマイによるアラビア語罵倒言葉講座が始まりましたw




雰囲気が少し和んだことにホッとした私たちでしたが、
このとき既にユディットはある決意をしていて、







木曜日の夜遅く、家に帰ってきた私が見たのは、





髪を落ち着いたブラウンに染めたユディットの姿。







マイ:「あら、髪染めたのね!」



ユディ:「そうよ。この方が問題が少なくなるんだもの」



マイ:「で、どうなの?」



ユディ:「通りを歩けばいつも誰もが私をからかうのに、
     今は誰もバカみたいなコメントつけないのよ!!」








ちょっと寂しそうですが、
それでも彼女はやっぱりキレイです。

ユディット、
ブロンドじゃなくても私はあなたの髪、好きよ。










そして金曜日。
ナンパを仕掛けてきた男どもの一人がうちに来て、
ユディットに謝っていきました。
自分の非を認めたのです。



という訳で

「Victory!!!」


なんて騒いで喜んでいた4姉妹でありましたw
やったねユディット!
少しスッキリしたかな。













もともと遠慮を知らないのがパレスチナ人ですから、
若者のふざけ様は物凄いものがあって、

私も通りを歩くたびに辟易していて
「黙れこのロバ野郎!」
「その口閉じろ!」

なんてシャウトする日々ですが、



怒るたびに
「何で怒ってんだおまえ」
「俺たち、なんかおかしいことしたか?」

なんて反応もあったりして、



正直「お前なんか地獄に落ちろ」と思うときもあります。
急所を蹴り上げてやりたくなります。
殺意だって覚えます。




それでも
相手が地獄に落ちることなんか願ってたって
何も変わらないからね。






うんざりするような数のアホ男どもと屈辱を相手に、

ユディットも私も、
ここに住んでいる外国人の女の子の誰もが、
身を守るために、そして同じ人間として見てもらうために
戦っているのでした。
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