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運命や宿命なんてものは信じません。
仮面を剥いでしまえば、それらはa pile of accidentであります。



私が今パレスチナにいる、
という一種の奇蹟を生み出した最初のaccidentは、


私が
オーストリアからシリア、ヨルダン、パレスチナ、イスラエル、
また飛んでオーストリア、ハンガリーへ旅行していた途中、
2006年3月19日のアンマンで起こりました。




過去記事:「パレスチナに居ます(まじ)」









前日にガザでジャーナリストが誘拐されたのを聞いて、
パレスチナに入らずにエルサレムに行こう、
イスラエルの北にある橋から入ろう、
と当初の計画を変えた私でしたが、




アンマンのアブダリ・タクシー乗り場のおじちゃんが、
橋の名前を間違えたのです。




結局は、パレスチナにそのまま入ることになりました。
目指すはジェリコ。









そこでの私の経験、
生身のパレスチナ人ズや
日本人の写真家のお兄ちゃんcaz氏との出会いというaccidentは
また私を少し変えたように記憶しています。






それまで私の中で一種のタブーだった、
「パレスチナにツッコミを入れて茶化すこと」や、
「ジャーナリストに物申すこと」、



そんなことが
いきなり魔法が解けたみたいに
私の「出来ることリスト」に加わった瞬間は、
多分、あの日、あの場所だった。







空高く昇った太陽。

車通りの激しいメインストリート。

クラクションばかり余計に鳴らすタクシーの群れ。

荷車に積み上がったまぶしい色のオレンジ。

まだ熟していないアーモンドの実を差し出すおじいさん。

拙いアラビア語を喋る私を口説きにかかる若者たち。

ホテルの天井で壊れそうな音を立ててくるくる回る扇風機。

ぎしぎし悲鳴を上げる簡素な造りのベッド。

私達を閉じ込めてお祈りに行ってしまったネットカフェのオーナー。

甘ったるい蜜がどろりとかかったアラブ菓子の山。

初めて知った「パレスチナのビール」の味。







そして今回のジェリコ訪問。

また独りでジェリコに着いた、金曜日の夜のその瞬間は
懐かしいような色々な感覚を私に焼き付け直したようで、






思わず一年前と同じボロホテルに入って
受付の呼び鈴を押しました。







出てきたホテルの管理人夫婦は
「アラビア語を少し喋る日本娘」の顔かたちを覚えていて、
こちらから言い出す前に「君、ここに来たでしょ」と言い、





cazさんとビールを買った店でも
おじいちゃんが「アラビア語、上手くなったね」。









少しでも前進したんだ、というちょっぴりの誇りと
3ヵ月後にここを離れる切なさと感傷、
中途半端である自分に対する無念さが入り混じった気持ちを抱え、


あの時と同じホテルの部屋で
あの時飲んだのと同じパレスチナのビールの栓を、
あの時傍らにいた人が持っていたようなアーミーナイフでこじ開け、
今度は独りであおりながら、







今、私の中には一体どんな「種」が眠っているのか、
これからどうやって育てていったら良いものか、



そんなことを思案していた私でした。









毎日が刺激に溢れる中で、
私が自分の中にどんな種を蒔いているかなんて
今は把握し切れっこありませんが、





案ずるより何とやら。
踏み出してしまえば、
またいつか「芽が出ている」のを実感する時が来る、
のかもしれません。
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