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本ブログでそこはかとなく人気を誇っていた英国人アダム兄さん。



昨日うちのホステルに帰ってきたんですけれど、
丁度チャリのすけに乗って買い物から帰ってきたなみちゃん、
荷物を担いで帰ってくる彼を通りで見つけて
キキッと自転車を止め、
「Adam!」と彼を呼び止めたら、



「仕事、終わったよ。また暫くあのホステルに住む。」



とのご返事。






そうかぁ。
また毎日お茶飲みながら語っちゃうんだろうな。
お帰りアダム。お仕事お疲れ様。









と思っていたら、







今日必死でレポートを書いているなみちゃんの傍へ
アダムはやってきて、
いきなり言い放った。






「今日ヨルダンに行くことにした。」














Σ(°А°)









何でまたいきなり。














なみ:「……なんで???」



アダム:「もうここには成すべきことは無いような気がするんだ。
      今日ヨルダンに着けたらいいなと思って。」




なみ:「どこからヨルダンに入国するの?」



アダム:「エイラット。」(イスラエルの最南端)



なみ:「何時に出るの。あそこ、国境7時に閉まるよ。」



アダム:「2時。今何時?」









12時です。








アダム:「あんまり時間がないね(笑)」








そういうことは早く言いなさい!!!!!!!











その後、
ホステル全部屋ノミ駆除大作戦の為に
結局12時半にホステルを追い出された我々。







なみ:「まだ時間あるけど、どうすんの?」



アダム:「旧市街を歩くよ。」








そのほっそい体で大荷物背負って、よくやるわぁ。


でも旧市街を歩き回るのは彼の日課だったから。








アダム:「メール、時々送ってくれよ。」



なみ:「そっちこそ、また日本に来るときはちゃんと連絡してね。」



アダム:「じゃ。」









そんな感じで彼は風のように去りました。






残された私はちょっとボケーっとしてしまいました。







この後彼はヨルダンからインドへ飛び、
パリに帰った後には本屋で働いて、





いつか、多分、また日本に来るんだそうです。








彼、私にとって一体なんだったんだ?????
彼にとっての私は一体なんだったんだろう?



首を傾げずには居られない。






キレイな紺色のジーンズにストライプのシャツの裾を入れて、
手持ちの黒い大きな布製カバンを肩に引っ掛けて、
あんまりバックパッカー的な匂いがしないアダム。


実は中国からパリまで飛行機を使わずに到達した過去を持つ
なかなか気骨のある人ですので、

まぁそんな感じで
今日も彼は勝手気まま且つ自然に
世界を渡り歩いています。








ところで、ある日本人のバックパッカーさんが言っていました。


「旅はねぇ、面白いけど、
 なんか徹夜マージャンみたいだよ。
 やってるときは楽しいんだけど、
 夜明けになって思うんだよね。
 『あぁ、何してるんだろう』ってさ。」






でも、それを聞きながら疑問に思ってしまった私。


そうやって世界を見て回って、
一体その後何をするのだ????

「広く浅く世界を”見る”」
「広く浅く知識を”得る”」

そんなだからマージャンになっちゃうんじゃないのかなぁ。



外部の何かと接触を図るという行為は、
単に外部の何かを自分の中に「取り込む」だけではなく
自分の内部すらを変革する行為なんじゃないのかなぁ。

それは
旅をするかしないか、ということで達成されるのではなくて、
どれだけ痛みを耐えるか、どれだけ自分へ潜っていくか、
ということで達成されるんじゃないのかなぁ。



と、大した旅もしたことないのに、生意気にも思った。









何かを見るために追いかけている、というよりは
自然な自分の姿を確立する旅をしているように見えたアダム。









自分の自然な姿を探し出す、というのは、
色々な方法があるのでしょう。





私が
紛争も鎮静も嫌悪も共生も弾丸もハトも混在している
矛盾まみれの現状をその目で見て、
潔癖すぎる自分に刻み込んで全てを飲み込む覚悟を決めたのは、
去年の中東一人旅でも今年の東中欧一人旅でもなく、
やっぱりパレスチナ・イスラエルへの留学です。






その矛盾した混在の感覚を私が幾ら吐き出しても
「そうだね」「そうだ」と聞いてくれたアダムは多分、


私の培ってきた「自然」と「信念」の重みを
するりと受け入れてくれる、
ちょっとしたsoul mateだったのかも知れません。
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