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20071015220023
夜の外大が好きです。
2004年の春先に、ワセダの新しい学部にしようか外大にしようか迷いながら、
そこに在ると確信して居た自分の合格者番号を指でなぞる為に来た外大も丁度、
静かな夜でした。

此処に決めたのは
何だか単純で直感めいた理由からだったし、

入った後も微妙な優等生の席をキープしながら
毎日恋やらイベントやら人間関係やら成績やらに一喜一憂しながら
トータルで見ればまぁ平凡に幸せか、という
村上春樹の小説のはじまり的な生活を送って居たのです。

そんな暮らしを思い出すと愛しいので、夜の外大が好きです。
サークル帰りの学生たちの楽しそうな声を聞きながら
ベンチに座って一服するのも好きです。
誰もが色々ありながらもかけがえのない学生生活を謳歌してるのを感じられるこの空間が好きです。
まぁ私のことだから、何処でも好きになっちゃうのかも知れないけれど。

12分に一本しかない多摩川線を逃した今夜も、
駅から徒歩5分の外大に戻って一服したい気分になり、
寄り道してベンチに腰掛けました。
考えてしまうのは私の、
たった23年の人生のこと。

2003年の春、私は「敗者」でした。
どうしても行きたかった外大ロシア科の試験に
前期も後期も落ちた時、
私は人生で初めて「あ、自分、敗けたの?」と思ったものです。
進学先は地元の代ゼミで。
肩身は狭いし、プレッシャーは常にかかるし。
悔しくてアルバイトまで手を出したりして。

ミヒャエル・エンデの「鏡の中の鏡」に出て来る魔神のジン。
ハッピーエンドしか知らない紅顔の勇ましい少年を
敗者の町へいざなうジン。

「坊ちゃんはまだ、若過ぎるんです」

私は、

「敗けること」の深みを知って居る訳ではありません。

パレスチナ・イスラエルを含めた中東諸国を三週間で一人旅したときも
どれだけ心配されたか知れないくらいなのに、
帰って来るなり「留学したい」。

どれだけ楽天的なんだオイ、
周りの心配分かってんのか、
それでなくとも自己責任論が流行った時勢の直後に
何を言うかこの小娘、

といった感じ。
私自身、自分の直感を信じたいのに自分自身も心配で、
出国直前はイライラしていて。
無謀だと笑われるのが怖くて、
どこまで自分を伝えて良いのか分からなくて。

それが結局こんな風になるなんて、
自分の描いて居た夢すらを越えた結果に
誰より呆れて居るのはこの私です。

もしかしたら、
私も怪しい組織に捕まってたかも知れませんね。
西岸を少しでも知る私は「ありえない(笑)」なんて笑い飛ばせるけど、
周りは私が誘拐されたら「やっぱりね」なんて、思ったことでしょう。

自分の予想が悪い意味で裏切られる瞬間、
まるで敗者になったような瞬間を、
その本当の怖さを、
私はきちんと知らないかも知れません。
浪人したくらいで、
留学と称して「危ない橋」を渡ったくらいで
エラそーなことは言えまい。
私は五体満足で、
いい国・いい家に生まれてる、

それでも、あの横国のバックパッカーさん。

彼が日本に帰って来た時、
彼がその記憶を永遠に消し去ってしまおうとするならば、

私は彼をひっぱたきに行きます。

何年後になるのかは知らないし、
彼がどういうことを考えて居るかなんて知る由もないけれど、

良いことにしろ悪いことにしろ、
キッカケが何であろうと、
物事にはオトシマエなるものを付けなくてはなりません。
人生の初めからそういう運命を背負って居る人も居るし、
自分の行動や他人の干渉で背負ってしまう人も居ますが、

そこで、「自分は敗者なんだ」と結論づけて没するのは、
例え周りが、この社会が満足したって、
何もイイこと無いのです。

比べたらスケールの違いを笑われちゃうかもしれないけど、
怒られちゃうだろうけど、

それは浪人だろうが貧困だろうが障害だろうが誘拐だろうが
何だって同じです。

とりあえず、

早く解放して。
ハーゲンの信じるかみさま、
これが原罪だと言うのなら、
私たちにチャンスをください。
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