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彼をネタにするとアクセス回数がいつも上がるんですけど、
これは恋バナだからですか? それとも純粋に変な話だから??
首をかしげつつ、本日も彼のお話です。




私のハーゲンに対する第一印象は、


「うわぁ。いるいる、こういうやつ。
 西岸で根性叩き直して出直せばいいのに。













つまり、












最悪でした。














初めて会ったのは9/1。
友達とジャラゾン難民キャンプを訪ねて
ホステルに戻ってきてみたら、
新顔の、落ち着いた雰囲気を纏った明るい髪色の長身の男が
キッチンのソファに座っていました。




ブラックジーンズをはき、紺色ストライプのシャツの裾をしまって、
黒い手帳を手に持ち、
煙草を吸いながら色々思案して何か書いているご様子。





私は隣のソファに陣取ってヘブライ語の試験勉強を始めたのですが、
誰とも交わろうとしない一匹狼の彼を見て
「へぇ、どこ出身だろ。若いのに落ち着いた人だなぁ。」
なんて思っていました。





そこにホステルで働くパレスチナ人のムハンマド(18歳)が入ってきて、
食器を洗い始めたのです。




するとこの長身男、ぱっと顔を上げ、
ムハンマドを呼び止めて言いました。






男:「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」




ムハンマド:「いいけど何?」







まぁ座ってよ、とムハンマドに席を勧めたこの男、
いきなりこう訊いたのです。









男:「僕はこの地域の紛争に興味がある学生なんだけど、
   ちょっと調査してるところなんだ。

   君、イスラエルについてどう思う?























あんた、何勉強してきたの?








そりゃ、この地域に来るのは初めてかもしれないけどさ、
「調査してる」とかいいつつその導入は無いだろう。
真意を聞きたいなら、
その前に構築しておくべき関係や払うべき礼儀があるでしょ。
そんな、土足で人の心に踏み込むような調査で何が分かるん?




どうせこの男も、
ちょっと反政府運動とか危険なことがやってみたくて西岸に来る、
ただイスラエル当局につばをはきかけて
イスラエル人と見れば敵視する、
半人前のなんちゃって平和活動家になるつもりなんだろう。
呑気なことで。











この手の訪問客に慣れているホステル暮らしのムハンマド、
長い間に練られた彼の答えをそのまま返す訳です。
いつもと同じ。これは対話なんかじゃない。
一見立派に見えて、実はつまらない演説のよう。










そんなだから、じれったくなった私は間に入ってしまい、
演説に突っ込みを入れ始めたのです。
そこから自己紹介。

その後ムハンマドは会話から抜け、
残された我々は最終的に
第二次世界大戦後の日独その後の戦後補償……
みたいな話になり、
結論もなく最初の日は終わりました。








でも何せ、毎日新しい人が来ては去るホステルの暮らしです。
スウェーデン人のIngeだのアメリカ人のGianaだの
イタリア人のBiancaだのエクアドル人のGabyだの、
新しい友達がいっぱい出来る中で
私は長身男の名前すらも忘れていました。
まぁ、ホステルで顔を合わせれば「調子どう?」と声をかけるくらい。










そして9月の末。

友人夫妻&アメリカ人の友人とで外に飲みに出かけたとき、
その場に居合わせたこの男を成り行きで誘ったのですが、



彼に聞かれたのです。








男:「ところで君、僕の名前は覚えてる?」




なみ:「えー………………



    うー………………………………





    ハンス。






男:「違うよ…………」




なみ:「えっ。ホステルの部屋割にはそう書いてあったのに!」




男:「ハーゲンだよ。ハーゲン。」












誰だ、ホステルの部屋割の名前間違えたの!!!!


↑他人のせいにするなみちゃん











なみ:「でも君だって、私の名前思い出さないでしょ?」




ハーゲン:「マイ、だろ?」







げっ、何で覚えてるんだコイツ。。。。。











ホステルに帰ったあと、
彼は彼が毎日かかさずつけているらしい日記帳を見せてくれたのですが、
そこには9/1の欄にこんなことが。



「9/1。
 日本人の女の子に出会う。名前はMai。
 英語とアラビア語とヘブライ語を話す。
 Very Educatedで活発な子。
 この子との議論は面白かった。」

















お見それしました。




私も毎日のメモは欠かさないほうだけれど、
上には上がいたわー。











というわけで、9/26になってやっと
私の中でこの長身男が「ごろつき。」カテゴリから分けられ、
「へぇ、面白いやつ。」カテゴリに入ったのであります。
彼が軍人であるのを知ったのもこの日でした。









ごめんハーゲン。

第一印象が激悪だったから、
君がベランダでタバコを吸う私に話しかけてきた時も
「そういえばうちのホステル、他にもドイツ人居るよ。
 ホロコースト博物館でインターンしてるって。
 面白そうじゃない? 話してくれば? ほらそこに座ってる彼だよ」

なんてあしらってたけど、
そして何か見られているような気がした時も
目をそらしっぱなしだったけど、


その記録力と粘り強さには脱帽です。
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