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歩くと足に鈍い痛みが走るほど
凍える雨と寒さの中、



グラウンドの隅に
泥にまみれた小ぶりのサッカーボールを見つけて、


右足で転がして、足もとに寄せてみる。





じゃらっ、
しゃりしゃりっ。



濁点を付けるほど重くもなく濁点を付けなくても良いほど軽くもない
微妙な響きの音を立てながら
チップの入ったボールは私の足の間に収まって、







さっき見たばかりの
ボールを足に吸いつけるようにしてドリブルする選手の姿を思い出しながら、
足の間を転がしてみる。
左へ。
右へ。




しゃりん。
しゃりん。




ちょっと気分が良くなって、
続けてみる。
左、右、左、右、
左右左右左右左右。











そこで気がつく。

そうだ、「見ない」んだった。
それがこのボールに触る時のルールなんだ。











目をつぶる。


一呼吸置いて、



心の中で囁いてみる。
想像して。
ここは緑のフィールドで、目の前にはゴール。
周りには仲間が居て、コートの外からは歓声。
ボールを前に持っていくのが私の役目。





暗闇の中にぼんやり出現する芝生の海。

右足から蹴り出す。







じゃらっ







と、


受けようとした左足が、失敗して空を蹴る。
いきなり霧散する想像の芝生。


ボールはどこ?
しゃらしゃらっ、というチップの音は随分遠くに感じられて、











思わず目を開けると、







ボールはすぐ隣の友人の足元へ転がっていくところ。
友人はボールをひょいっと爪先で突いて、
ボールを元の場所へ戻す。










そこで気がつく。


あぁ、私には未だ、このボールは、芝生は「見えない」んだ。
ここにも在ったんだ、私に「見えない」ものが。








そんな衝撃で幕を開けた、
私のブラインドサッカー観戦一日目。

こんな私が、記事書いていいの?
どうやったら深さを伝えられるんだろう?
悩みながら、明日は二日目です。
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